核ごみ動員、東電が調査 機構が参加要請と内部告発 

盛岡市で開かれた、核ごみ最終処分場の候補地選定に関する意見交換会=11月

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の住民意見交換会に、謝礼を持ち掛けて学生を動員していた問題で、東京電力が独自に社員が参加していたか調査していることが23日、東電への取材で分かった。主催者の原子力発電環境整備機構が、参加を要請していたとする内部告発があったため。社員に経緯を聴き、状況を詳しく調べる。

 機構は電力会社などの利害関係者の参加を把握せず、他の参加者と見分けが付かないような運営をしていた。機構は20日、利害関係者の出席者数などを調べると発表したが、東電としても実態の把握が必要だと判断した。


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