H2Aロケット打ち上げ成功 2衛星、異なる軌道に投入 

観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を載せ、打ち上げられるH2Aロケット37号機=23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センター

 地球温暖化の仕組みの解明を目指す観測衛星「しきさい」など二つの人工衛星が23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット37号機で打ち上げられた。H2Aロケットでは初めて、二つの衛星を高度の異なる軌道に予定通り投入し、打ち上げは成功した。

 打ち上げの約20分後、高度約800キロで第2段ロケットからしきさいを分離。その後、第2段の向きを変え、エンジンを2回噴射させる新たな工夫をし、約1時間半後、より低い高度に試験衛星「つばめ」を投入した。

 この運用の工夫は、衛星の相乗り機会を増やし、打ち上げ費用を安くすることにつながりそうだ。


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