子宮頸がんワクチンの情報公開へ 厚労省、勧奨再開の是非判断 

 厚生労働省の専門部会は22日、子宮頸がんワクチン接種の安全性や有効性について、最新の情報を年明けからウェブサイトで提供することを決めた。高いがん予防効果が期待できるが、副作用を訴える人も一定数出ているとの内容。同省は国民に現状の理解を促した上で、勧奨再開の是非を判断したい考え。

 検討会座長の桃井真里子・自治医大名誉教授は「勧奨中止から4年半たち科学的データが集まった。分かりやすい情報提供が重要」と述べた。

 これに対し、副作用被害を訴えている原告団は厚労省で会見し「副作用の多様な症状のうち記憶障害や学習障害などの説明が抜け落ちており、極めて不当だ」とした。


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