大飯1、2号機廃炉決定 関電、大型原発で初 

関西電力大飯原発1号機(手前)と2号機=福井県おおい町

 関西電力は22日、臨時取締役会を開き、大飯原発1、2号機(福井県おおい町)の廃炉を正式に決めた。2基は営業運転開始から40年弱が経過しており、最大60年まで運転を延長するには巨額の投資が必要になるため再稼働を断念した。

 出力100万キロワット超の大型原発の廃炉は、東京電力福島第1原発を除けば国内で初となる。国は2030年度に全電源に占める原発の比率を20~22%程度にする計画。廃炉は今後の原発政策にも影響を与えそうだ。

 岩根茂樹社長が22日、福井県の西川一誠知事を訪ね「新規制基準に適合するための安全対策を検討した結果、廃止にすると判断した」と説明した。


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