2017年12月21日 02:59 | 無料公開
遺伝子を自在に改変できるゲノム編集技術を使い、遺伝性の難聴マウスを治療できたと米ハーバード大などのチームが20日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 難聴に関連する遺伝子は100種類ほど知られ、人の難聴の原因の半数を占めるとされる。成果は、これらの遺伝性難聴の治療に役立つ可能性がある。 チームは、内耳にある「蝸牛」という組織の細胞で働くTmc1遺伝子に着目した。音を電気信号に変換する際に重要な役割を果たすが、両親から引き継いだ二つのうち、片方でも突然変異があると、遺伝性の難聴になる。