萩原朔太郎の書簡、新たに2通 詩壇を批判、熱い思い 

新たに見つかった萩原朔太郎の書簡

 前橋市は11日、同市出身の詩人萩原朔太郎が知人に送った書簡2通が新たに見つかったと発表。詩壇の在り方を批判し「もう少し広い世界に住みたい」といった心情を打ち明けており、担当者は「朔太郎の熱い思いや人柄が分かる貴重な資料だ」としている。

 市によると、書簡は1918年に岡山県出身の詩人・歌人の正富汪洋に宛てたもの。正富から同人誌への寄稿依頼の手紙への返信とみられる。

 月日が不明の1通は、詩壇について「因襲的な不純な分子があります」と指摘。2月15日の書簡では詩壇の人たちを「あまり気が小さくて困ります」とした上で「も少し広い世界に住みたいと思ふ」と記した。


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