鹿児島の旧家に西郷隆盛の書 西南戦争前の気持ち記す? 

鹿児島県薩摩川内市の旧家で保管され、西郷隆盛の直筆と判明した書

 鹿児島県薩摩川内市の旧家で保管されていた書が、明治維新で活躍後に西南戦争で政府軍に敗れた西郷隆盛の直筆と判明したことが11日、分かった。西南戦争の約2年前に記されたとされ、「世間を渡る道は曲がりくねっている」などと自身の人生とも重なるような内容。当時の気持ちを表したのではないかと、関係者の注目を集めている。

 市は近く、旧家付近の資料館で展示を始める予定。来年は明治維新150年の節目で、今回の発見が話題づくりの追い風になると期待している。

 市文化課によると、書は縦約2メートルの掛け軸。裏側の記述から西南戦争2年前の1875(明治8)年作とみられる。


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