拠点5病院で研究外の免疫療法 がん治療、厚労省調査 

 全国に約430あるがん拠点病院のうち、84病院が有効性の確立していない免疫療法を自由診療として提供し、このうち5病院は臨床研究として行っていなかったことが、29日、厚生労働省の調査で分かった。

 拠点病院は、地域の中核として質の高い医療を行う病院として位置づけられ、有効性が確認されている標準治療の提供が求められている。

 体の免疫機構を利用してがん細胞を攻撃する免疫療法は、手術や抗がん剤、放射線に続く第4の治療として注目され、研究が活発に行われている。一方で一部の医療機関では、効果の期待できない免疫療法を研究以外の目的で高額で提供しているとの批判もある。


  • LINEで送る