献体利用し手術力向上へ、厚労省 医療事故減少へ外科訓練 

 医師や歯科医師が献体された遺体を使って手術技術の向上を目指す「サージカルトレーニング」の普及に向け、厚生労働省が、新たにトレーニングを導入する大学に財政支援をする方針を固めたことが26日、分かった。腹腔鏡手術を受けた患者が死亡する問題が各地で相次ぐ中、実践的な技術習得をさらに進め、医療事故の減少につなげるのが目的だ。

 トレーニングは医学部、歯学部がある大学の解剖学教室で可能だが、既にトレーニングを導入し、国に助成を申請している大学は4月現在で15にとどまる。

 厚労省は2018年度予算の概算要求に17年度の10倍以上となる5億円を盛り込む。


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