大飯、高浜原発で避難訓練 同時事故は想定せず、福井 

福井県おおい町で実施された避難訓練で、住民役の町職員らをヘリコプターに誘導する海上自衛隊の隊員=26日午前

 関西電力大飯原発がある福井県おおい町と、高浜原発がある同県高浜町は26日、各原発での事故を想定した避難訓練を実施した。再稼働が近づく大飯3、4号機と営業運転中の高浜3、4号機が約14キロ離れて立地するが、両町は訓練を別々に行い、2原発同時の事故は想定しなかった。

 おおい町の訓練は、大飯3号機が全交流電源を失い、原発から5キロ圏の住民に避難指示が出されたとの想定で、町職員や消防団員ら約100人が参加。高浜町は、高浜3号機の原子炉が冷却できなくなり炉心が損傷、放射性物質が外部に放出されるとの想定で、住民約170人を含む約330人が参加した。


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