経団連会長、中西氏で調整 日立出身初、来年5月就任 

中西宏明氏

 経団連が榊原定征会長(74)の後任に、筆頭副会長で日立製作所会長の中西宏明氏(71)を充てる方向で最終調整に入ったことが16日、分かった。「財界総理」と呼ばれる経団連会長に日立製作所の出身者が就くのは初めて。榊原氏が2期4年の任期を終える来年5月末予定の定時総会を経て正式に就任する。

 中西氏は日本経済の成長に欠かせない人工知能(AI)やITといった先進分野に明るく、榊原氏とともに政府の未来投資会議の民間メンバーを務め、安倍政権との距離が近いことも人選の理由になった。

 経団連会長が現役の副会長から選ばれるのは、御手洗冨士夫氏以来、3代ぶり。


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