2017年11月13日 19:09 | 無料公開
地球温暖化の脅威にさらされているスイスアルプス(IUCN・Martin Price氏提供)
【ボン共同】世界自然遺産の4分の1が地球温暖化の脅威にさらされ、豊かな生態系や美しい景観を失いかねないとの報告書を、国際自然保護連合(IUCN)がまとめた。ドイツ・ボンの気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の会場で13日、発表。
世界の二酸化炭素(CO2)排出が、ほぼ横ばいの状態から今年は4年ぶりに増加に転じるとの予測も研究者が会場で公表。「温暖化の深刻な被害を避けるためには、排出を早期に減少させる必要がある」としている。
IUCNによると、世界自然遺産と、文化遺産の基準も満たす複合遺産計241カ所のうち、26%が温暖化の脅威に直面する。