2017年11月12日 15:26 | 無料公開
東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋上部に設置される「燃料取扱機」(上)=12日(代表撮影)
東京電力は12日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、プール内で燃料を輸送容器に移す「燃料取扱機」の設置作業を開始し、報道陣に公開した。重さ約72トンの取扱機が大型クレーンで地上からつり上げられ、約30分かけて原子炉建屋上部に運ばれた。
3号機の原子炉建屋は水素爆発で損傷し、プールには燃料566体が残されたままになっている。東電は放射性物質の飛散などを防ぐため、建屋上部を覆う屋根カバーを設置しており、取扱機はその内部に取り付けられる。
取扱機は高さ約9・3メートル、幅約17メートル、奥行き約8メートル。