福島第1、強風で作業公開中止 3号機「燃料取扱機」設置 

 東京電力は11日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、プール内で燃料を輸送容器に移す「燃料取扱機」の設置作業を公開する予定だったが、強風のため中止した。作業公開は12日に延期された。2018年度半ばに取り出しを開始する予定。

 3号機の原子炉建屋は水素爆発で損傷し、プールには燃料566体が残されたままになっている。東電は放射性物質の飛散などを防ぐため、建屋上部を覆う屋根カバーを設置しており、燃料取扱機はその内部に取り付けられる。20日には輸送容器をプールから取り出し、地上まで下ろすクレーンの設置作業も始める。


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