がん誤診で7千万円賠償、岐阜 中津川の市民病院 

 岐阜県中津川市は2日、同市の中津川市民病院で、がんだった50代男性の診断を誤り死亡させたとして、遺族に約7千万円の賠償金を支払うと発表した。がんの診断が遅れた女性(75)に308万円支払うことも明らかにした。

 同病院によると、男性は2010年11月に来院。尻に腫瘍ができていたが、病院は「悪性ではない」と診断した。その後、男性は14年12月に「股にしこりがある」と訴えて再び来院し、がんが転移していたことが分かった。愛知県内の病院で治療を受けたが、16年11月に56歳で死亡した。

 病院側は2件について「誤った診療で発見を遅らせてしまった」として過失を認めた。


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