病気腎移植、先進医療に承認 厚労省部会が条件付きで 

病気腎移植の仕組み

 がん治療で取り出した腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」について、厚生労働省の審査部会は19日、条件付きで「先進医療」として承認した。今後、上部部会で社会的妥当性などを審査し、認められれば入院や投薬など費用の一部に保険が適用される。移植の臨床研究をしている宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)側が申請していた。

 安全面や倫理面での問題が指摘され、厚労省は研究以外を原則禁止にしてきたが、将来、保険が全面適用される一般医療となる可能性もある。ただし当面の移植で、うまくいかない例が4例出た場合は即刻、研究中止となる。


  • LINEで送る