捜査の違法性、二審も否定 無罪男性の損害賠償訴訟 

 コンビニで現金を盗んだとして窃盗罪に問われ、無罪が確定した大阪府の土井佑輔さん(26)がずさんな捜査で逮捕、起訴されたとして、大阪府と国に計約1060万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は17日、今年1月の一審大阪地裁判決に続いて請求を退けた。土井さんは上告する方針。

 山田裁判長は判決理由で「無罪が確定しただけで直ちに逮捕、起訴が違法になるわけではない」と指摘。店員の目撃証言や、事件発生時に一緒にいたと警察に申し出た友人が任意捜査に応じなかったことなどから「犯罪の疑いがあると判断する合理的根拠が客観的に欠けていたとはいえない」と結論付けた。


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