神鋼製品、自動車大手が追加調査 不正発覚1週間、取引先に動揺も 

神戸製鋼グループのロゴマーク

 トヨタ自動車や日産自動車など自動車大手各社が、神戸製鋼所の製品を使った車部品の安全性の追加調査に乗り出したことが16日、分かった。性能データの改ざんなど不正が発覚した製品が当初のアルミ・銅から、車の主要素材である鉄鋼に広がったため。8日の最初の不正発表から1週間余りたつ中で、品質保証担当者の関わりが判明するなど悪質性も目立つ。株価は4割下落した。国内に約6千社ある取引先にも動揺が広がっている。

 ある自動車メーカー幹部は「エンジンや変速機に使われていると影響が心配だ」と懸念する。別メーカーの幹部は「全容をつかみきれていないところが怖い」とした。


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