2017年10月15日 10:43 | 無料公開
国際通貨金融委員会を終え、記者会見するIMFのラガルド専務理事=14日、ワシントン(AP=共同)
【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)が米ワシントンで開いた国際通貨金融委員会(IMFC)は14日午後(日本時間15日未明)閉幕し、共同声明を発表した。北朝鮮情勢などを念頭に「地政学的緊張は増大している」と懸念を表明。世界経済の見通しは力強さを増しているものの「慢心する余地はない」と政策対応を呼び掛けた。
2019年の決議を目指すIMFの増資計画は出資比率などを巡る擦れ違いで進展せず「迅速に取り組むことを求める」と記すにとどめた。続いて開かれた世界銀行・IMF合同開発委員会の声明も、世銀の増資の結論が先送りされた。来年春の合意を目指す。