京都市バス、混雑緩和へ実験 観光客増受け運賃先払いに 

京都市バスの混雑緩和のための実証実験で、前扉から乗車する利用者=14日午前、JR京都駅前

 観光客の増加を受け、京都市交通局は14日、市バスの混雑を緩和しようと、従来とは逆の前扉から乗車して運賃を先払いし、後ろ扉から降車する「前乗り後ろ降り」方式の実証実験を初めて行った。

 京都市を訪れた観光客は3年連続で5500万人を超え、名所を通る路線を中心に、バスの車内が混雑し、一般利用客から改善を求める声が上がっていた。

 市交通局は、前扉から降りる際に運賃を支払う現在の方式は、車内前方に乗客が集まりやすく、混雑の原因になっていると分析。実験を決めた。

 実験は京都駅と銀閣寺前を結ぶ100号系統の「洛バス」の1路線が対象で、期間は14、15日と28、29日。


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