バイエル薬品に改善指導、厚労省 86件の副作用報告漏れで 

 大手製薬会社「バイエル薬品」(大阪市)が血栓症治療薬「イグザレルト」などの副作用報告を怠っていた問題で、厚生労働省は29日、医薬品医療機器法違反に当たるとして、再発防止のための改善措置を取るよう文書で指導した。

 厚労省によると、イグザレルトや血栓治療薬「バイアスピリン」、抗がん剤の「スチバーガ」と「ネクサバール」の4製品について計86件の副作用報告漏れを確認。社員が報告義務を十分に認識していなかったなどの理由だったという。

 また、厚労省はイグザレルトの販売促進に活用した論文内容に誤りがあったとして、プロモーション活動についても口頭で改善を指導した。


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