「渾」が人名用漢字に 法務省が戸籍法規則改正 

 法務省は25日、人名用漢字に「渾身」の「渾」の1字を新たに追加し、計863字とする改正戸籍法施行規則を施行した。子どもの名前に「渾」を使った出生届を自治体に受理されなかった親が、家庭裁判所に不服の申し立てをした結果、受理を命じる判断が確定したため。司法判断を受けた追加は2015年の「巫女」の「巫」以来。

 戸籍法は「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない」と規定。使えるのは平仮名と片仮名、常用漢字(2136字)と施行規則で定める人名用漢字だけだ。

 人名用漢字は、漢字の使用状況などを受けて見直しており、04年9月には693字を追加している。


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