3歳男児暴行死に懲役8年 「しつけする立場でない」 

判決後に記者会見する裁判員の女性=13日午後、東京地裁

 東京都大田区のマンションで昨年1月、同居していた女性の長男新井礼人ちゃん=当時(3)=を暴行し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職永富直也被告(21)の裁判員裁判で、東京地裁は13日、懲役8年(求刑懲役9年)の判決を言い渡した。

 家令和典裁判長は「幼い被害者を一方的に暴行した。食事の行儀が悪く、しつけようとしてやり過ぎたと主張するが、被告はそもそも居候で、しつけをする立場ではなかった」と指摘した。

 被告は公判で暴行の一部を否認したが、判決は同居女性の証言や遺体の状況から、かかとで頭を蹴り、こめかみを強くつかむなど、強い暴行があったと認定した。


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