謀反直後の光秀書状原本発見 室町幕府再興説裏付けか 

 戦国時代の武将明智光秀が、本能寺の変の後に反織田信長勢力の豪族に送った書状の原本を発見したと三重大の藤田達生教授(日本史学)らが11日、発表した。信長に京都から追われた室町幕府の将軍を再度入洛させようと協力を求める趣旨の記述があり、藤田教授らは「本能寺の変は幕府再興が目的との説を裏付けるものだ」としている。

 本能寺の変は1582年6月2日、信長の家臣だった光秀が謀反を起こし、京都・本能寺で信長らを自害に追い込んだとされる。動機は、信長に対する怨恨説や天下を取って代わろうとした野望説、光秀は実行犯で何者かに操られた黒幕説など諸説がある。


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