安全な埋葬、エボラ熱感染防止に 赤十字が実証 

 【ジュネーブ共同】2013~16年に1万1千人以上の死者を出した西アフリカのエボラ出血熱流行で、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)主導で行った遺体の安全な埋葬が感染の拡大防止につながったことが5日までに、IFRCの研究で分かった。最大で約1万人の二次感染を防いだという。

 エボラ熱は致死率が25~90%と高く、確立した治療法はないことから二次感染防止が大きな課題になっている。埋葬方法も重要で、IFRCの担当者は「日本でも将来エボラ熱患者が発生する可能性があり、遺体を清める習慣も残っているだけに参考になると思う」と話している。


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