医療被ばくの低減を 日本学術会議が提言 

 日本学術会議は3日、コンピューター断層撮影(CT)の普及に伴い、放射線を利用した医療機器による患者の医療被ばくが増えているとして、政府に実態把握や低減策の推進を求める提言をまとめた。

 放射線を利用した医療は病気の治療に役立っているが、被ばく量が多くなると、発がんリスクが高まることが懸念される。

 学術会議によると、日本人1人当たりの年間平均被ばく量は約6ミリシーベルトだが、このうち医療被ばくの量は約3・9ミリシーベルトと世界で最も高い水準だ。特にCTによる被ばくが多く、今後も検査回数の増加に伴い被ばく量が増える可能性がある。


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