2017年7月18日 18:56 | 無料公開
樹上(上)と、地上で生活するチンパンジー(京都大の竹元博幸研究員提供)
森林の樹上で暮らしていた猿人などの人類の祖先は、高温になった際に、木の下の涼しい地上で生活するようになった可能性があることが、チンパンジーやボノボの観察で分かったと京都大の竹元博幸研究員(動物生態学)が、18日付の英科学誌電子版に発表した。
「どのようにして直立二足歩行をするようになったかなど謎の解明に役立つ」としている。
竹元さんは05~08年、アフリカで気温を計測し、地上の方が樹上よりも涼しいことを確認し、時間と気温の相関性を調べた。すると、低温の日は1日のほとんどを木の上で過ごしていたが、高温になると木の下の地上にいる時間が増える傾向がみられた。