障害児たち海中散歩楽しむ 家族と一緒に、静岡・伊東 

「アソマナプロジェクト」で顔全体を覆う水中マスクを着け、母親の桃子さん(右)と一緒に海中散歩を楽しむ鈴木元拓さん(中央)=16日、静岡県伊東市

 手足が不自由な子どもたちが、家族と一緒に海に潜り、生物に触れ遊び学ぶ「アソマナプロジェクト」が16日、静岡県伊東市で始まった。「海の日」の17日までの2日間、親子ら19人が参加する。

 障害者ダイビング指導団体のHSA・JAPANなどが企画。障害のある子どもを持つダイバーが、海中を見せたいと願ったのがきっかけだ。

 さいたま市から参加した脳性まひの鈴木元啓さん(15)は、顔全体を覆う水中マスクを着け、母親の桃子さん(45)や介助のダイバーと一緒に海へ。マスクは特注で、自分で重いタンクを背負えなくても、付き添うダイバーのタンクから空気が送られる仕組み。

 元啓さんは、海の中で笑顔が絶えず「青い魚をたくさん見て楽しかった。また潜ってみたい」と話し、海中散歩を満喫した様子だった。


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