絵金祭り始まる、高知・香南 街一面「血赤」に染める 

「絵金祭り」でろうそくの明かりに照らし出されたびょうぶ絵=15日夜、高知県香南市

 「血赤」と呼ばれる鮮烈な赤色などを使い、歌舞伎のシーンを描いたびょうぶ絵などで知られる絵師金蔵(1812~76年、通称絵金)の作品を家の軒先に並べる「絵金祭り」が15日、高知県香南市で始まった。今年は41回目で、16日まで開かれる。

 商店街に昼の暑さが残る午後7時、軒先のろうそくに火がともされると18点のびょうぶが妖しげに照らし出され、訪れた人が立ち止まって写真を撮ったり、近寄って眺めたりしていた。

 絵金は今の高知市出身。狩野派の画風を学び土佐藩家老の御用絵師となったが、贋作疑惑に巻き込まれて城下を追われた。その後、今の香南市で町絵師となったとされる。


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