九電、玄海1号の廃炉作業に着手 完了まで30年弱 

 九州電力は13日、廃炉が決まった玄海原発1号機(佐賀県玄海町)の解体に向けた作業に着手した。30年弱の長期間の作業を経て完了する計画で、この日は原子炉周辺の配管などに付着した放射性物質を除去する作業の準備から始めた。

 計画では、当初の5年で配管の除染などを進め、続く8年で使用済み燃料の搬出を完了。その後の14年で原子炉などの高線量設備や建屋を解体、撤去する。

 九電によると、廃炉に伴う廃棄物の総量は20万トン超。うち埋設処理する放射性廃棄物は約3千トンを見込む。費用は全体で約365億円かかると算出されている。


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