南極から最大級の氷山分離 三重県ほどの大きさ 

南極半島のラーセン棚氷にできた割れ目=2016年11月(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】南極半島東側にあるラーセン棚氷の一部が割れて分離し、氷山になったことを確認したと英南極調査チームが12日発表した。ちぎれた面積は約5800平方キロと三重県ほどの大きさで、重さは1兆トンを超える過去最大級の氷山という。

 チームはすぐに海水面の上昇にはつながらないとしているが、分離により棚氷内のバランスが崩れており、全体が消滅する懸念もある。棚氷が支えていた大陸上の氷塊が海に流れ出ると海水面への影響もあるため、今後も監視が必要だという。地球温暖化との関連は不明としている。

 かつてラーセン棚氷は大きく三つの領域があったが、既に二つが消失。


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