ブラジル大統領を起訴、汚職疑惑 裁判は回避か 

 【リオデジャネイロ共同】ブラジルの主要メディアによると、同国検察当局は26日、収賄罪でテメル大統領を最高裁に起訴した。現職大統領を刑事裁判にかけるには下院の3分の2以上の賛成が必要で、近く投票が実施される見通し。承認されればテメル氏は停職となるが、下院は与党が多数派を占めており、同氏側は回避に自信を見せている。

 検察側によると、テメル氏はことし3月から4月にかけ、ブラジルの食肉加工大手企業の幹部から、便宜を図る見返りに50万レアル(約1700万円)の賄賂を受け取った疑いが持たれている。同氏はこれまで一貫して容疑を否定、辞任の意思がないことを示している。


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