民主活動家の劉暁波氏、末期がん 刑務所出て入院、ノーベル賞受賞 

劉暁波氏

 【北京共同】ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏(61)が先月23日に末期の肝臓がんと診断され、その後服役中だった刑務所を出て遼寧省瀋陽市の病院に入院したことが分かった。同氏の弁護士、莫少平氏が26日、共同通信に明らかにした。

 莫氏は「重病のため刑務所内で治療ができないので、当局が病院での治療を許可した。刑務所外で刑を執行する方法だ」と指摘し、仮釈放ではないことを明らかにした。

 重病を患っても依然として自由な行動を許さず厳重管理下に置く習近平指導部の対応に、国際社会から批判が高まるのは確実だ。


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