筧千佐子被告が無罪主張 連続青酸事件で初公判  

連続青酸事件の筧千佐子被告の初公判で、傍聴券を求めて並ぶ人たち=26日午前、京都地裁

 青酸化合物を使った近畿の連続殺人事件で、高齢男性4人への殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の初公判が26日、京都地裁(中川綾子裁判長)で開かれ、千佐子被告は「全て弁護士に任せてあります」と話した。弁護側は「全て争います」といずれの事件についても起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 冒頭陳述で検察側は「四つの事件の被害者はいずれも高齢の男性で青酸中毒。状況や死因などが共通していた」と指摘。遺産相続などの利益を目的とした犯行と主張した。

 千佐子被告の弁護人は冒頭陳述で責任能力はないと主張。「認知症のため、ほとんど記憶がない」と述べた。


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