イタリア2地銀が経営破綻へ 多額の不良債権で 

 【ロンドン共同】多額の不良債権を抱えるイタリアの地方銀行2行が経営破綻する可能性が高まり、清算される見通しとなった。欧州中央銀行(ECB)が23日発表した。イタリア政府が近く、破綻処理を決める見通し。

 2行は、ベネト・バンカとバンカ・ポポラーレ・ディ・ビチェンツァ。ECBは、2行に対し資本調達の計画を提出するよう時間を与えたが、信頼できる解決策が示されなかったと説明した。

 イタリアの銀行の不良債権額は3490億ユーロ(約43兆5千億円)に上っている。国内総生産(GDP)の約2割に当たり、適切な処理が急務になっている。


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