東芝、有価証券報告の延期申請 8月10日まで 

 経営再建中の東芝は23日、今月末に法定期限を迎える2017年3月期の有価証券報告書の提出を8月10日まで延期する方針を決め、関東財務局に申請したと発表した。米原発事業の巨額損失を認識した時期を巡って、監査法人との意見の隔たりが埋まらないためだ。

 東芝は米原発事業の巨額損失で、3月末時点で負債が資産を上回る債務超過に陥っている。東京証券取引所はルールに基づき、有価証券報告書の提出に関係なく8月1日付で東芝の上場市場を1部から2部に降格する見通しだ。

 有価証券報告書は決算をはじめとする経営状況をまとめた資料で、投資家にとって重要な判断材料となる。


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