がん検診率50%に向上へ 厚労省、受動喫煙の目標先送り 

有識者によるがん対策推進協議会=2日午後、厚労省

 厚生労働省は2日、有識者によるがん対策推進協議会を開き、今後6年間の国の取り組みを定める「第3期がん対策推進基本計画案」をまとめた。がんの早期発見に向け検診の受診率を50%、疑いがあった場合に進む精密検査の受診率を90%に高める目標を掲げた。

 がん予防のために受動喫煙を防止する目標は先送りし、7月にも予定する閣議決定までに厚労省が定める。協議会では委員全員が受動喫煙ゼロの目標を求めたが、厚労省は飲食店などの受動喫煙防止策を巡る自民党との協議の行方を見ながら決める方針。

 基本計画案はがんの死亡率減少を狙い、予防と検診を強化する。


  • LINEで送る