米、初の予算教書を議会提出 3%成長前提、見通し甘く 

 【ワシントン共同】トランプ米政権は23日、初の予算教書を議会に提出した。慢性的な赤字に陥っている財政収支を10年後の2027会計年度(26年10月~27年9月)に黒字化すると明記したが、実質経済成長率を年3%に高めることが前提で、見通しの甘さは否めない。実現には高いハードルが待ち受けている。

 米経済の成長率は16年が1・6%だった。3%を超えたのは大不況を招いたリーマン・ショックの前の05年(3・3%)が最後だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は経済の実力を示す潜在成長率を1・8%とみる。高齢化に伴う働き手の減少などが景気拡大の重荷になるためだ。


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