中2自殺「いじめが原因」と提訴 遺族、鹿児島・出水市相手取り 

提訴後、記者会見する自殺した女子中学生の祖父の中村幹年さん(左)=23日、鹿児島市

 鹿児島県出水市で2011年、市立中学2年の女子生徒=当時(13)=が自殺したのは学校でのいじめが原因だとして、遺族が市に1200万円の損害賠償を求める訴訟を23日、鹿児島地裁に起こした。

 訴状によると、女子生徒は吹奏楽部に所属し1年生の頃から、部員からノートなどの所持品を隠されたり、「きもい」と悪口を言われたりするいじめを受けた。11年9月1日、JR九州新幹線に飛び込み自殺した。遺族側は「学校がいじめへの対策を怠り、自殺後も適切に調査しなかった」と主張している。

 市は今回の提訴について「訴状が届いていないのでコメントできない」とした。


  • LINEで送る