稀勢、本格始動も異例の非公開 気掛かりな調整 

力士会に出席した稀勢の里=2日、両国国技館

 左上腕付近に負傷を抱え、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)への調整が注目される横綱稀勢の里は2日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で本格始動した。ただ報道陣には異例の非公開で稽古が行われ、調整面に不安な点をうかがわせた。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)によると、稀勢の里は三段目力士に30分近く胸を出し、四股やすり足で汗を流した。相撲を取るのは、けがを押して劇的な逆転優勝を遂げた3月の春場所千秋楽以来。稀勢の里は「気持ちが良い。(故障箇所は)ほぼほぼ問題ない」とアピールした。


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