佐川急便、大口顧客に値上げ要請 宅配便の運賃 

決算会見で記者の質問に答えるSGホールディングスの中島俊一取締役(左)=1日、国交省

 佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(HD)の中島俊一取締役は1日の決算会見で、大口顧客に対し宅配便の運賃値上げを要請していることを明らかにした。人手不足でドライバーの人件費が上昇していることが背景にある。個人を含めて全ての顧客が対象となる基本運賃の値上げは「検討していない」と説明した。

 大口顧客との運賃交渉を進めて、2018年3月期に宅配便の荷物1個当たりの平均単価を前期より7円引き上げ518円程度にしたい考えだ。中島取締役は「運賃の適正化について引き続き取り組んでいる」と強調した。


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