海自の米艦防護、初実施へ 北朝鮮けん制、連携強化 

海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」=2015年3月、東京湾

 安全保障関連法に基づき自衛隊が平時から米国の艦艇などを守る「武器等防護」の実施を、稲田防衛相が初めて自衛隊に命じたことが30日、政府関係者への取材で分かった。海自のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が5月1日、太平洋側で米補給艦を防護する計画だ。米軍は北朝鮮の弾道ミサイル警戒で日本や朝鮮半島周辺に多数の艦船を展開しており、共同訓練に加え実際の任務でも日米の連携を示し、北朝鮮をけん制する狙いがある。

 安保法は昨年3月に施行され、南スーダンPKOの陸自部隊に昨年11月「駆け付け警護」の新任務が付与された。武器等防護は初めてで、安保法に関する任務が本格化する。


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