豊洲延期、損失補償まず9億円 4月決定分、52事業者に 

 東京都は24日、築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転延期に伴う業者の損失補償として、今月に開いた審査委員会で52事業者に計約9億円を支払うことを決めたと発表した。市場移転の可否や時期は見通せない中、全体で500事業者から相談が寄せられており、補償額はさらに膨らむ見通し。

 都によると、補償するのは、移転予定だった昨年11月から今年3月末までに発生した豊洲市場の設備の減価償却費や人件費の一部に加え、移転延期を決めた昨年8月以降の築地市場の使用継続に伴う修繕費など。9億円の内訳は豊洲関連が8億円で、築地が1億円。


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