2017年4月24日 13:25 | 無料公開
群馬県立近代美術館が展示を取りやめた、戦時中の朝鮮人犠牲者の追悼碑を模した白川昌生さんの作品(本人提供)
群馬県立近代美術館(同県高崎市)が、22日から展示予定だった戦時中の朝鮮人犠牲者の追悼碑を模した作品の展示を取りやめていたことが24日、同館への取材で分かった。追悼碑は同市内にあり、設置許可の更新を巡り係争中で、同館は「展示にふさわしくないと判断した」としている。
同館によると、作品は前橋市の美術家白川昌生さん(69)の「群馬県朝鮮人強制連行追悼碑」。戦時中の朝鮮人労働者の歴史を残すために制作し、布を使ってほぼ原寸大の碑を表現した。
白川さんは3月、作品について学芸員に伝えていたが、同館幹部らが21日の最終点検で気付き、展示の取りやめを打診したという。