稀勢の里は春巡業全休へ けがの療養に専念 

 左上腕部などを負傷している大相撲の横綱稀勢の里が16日、休場中の春巡業を全休する方向となった。同日に日本相撲協会巡業部の玉ノ井副部長(元大関栃東)が「(途中参加の)連絡はない。恐らく出てこないと思う」と示唆した。春巡業は30日まで行われる。

 稀勢の里は新横綱だった3月の春場所13日目に負傷。けがを押しての強行出場で優勝したが、3月27日付の診断書で「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の療養は必要」とされていた。

 4月上旬から四股などの稽古は既に再開。師匠の田子ノ浦親方は「(5月の)夏場所に向け、今はけがを治すことに専念してもらいたい」と述べた。


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