ODA白書、テロ対策を積極支援 16年版 

 岸田文雄外相は21日の閣議で、日本の政府開発援助(ODA)の実績や方針をまとめた外務省の2016年版「開発協力白書」を報告した。昨年7月のバングラデシュのテロで同国のODA案件に関わっていた日本人が殺害されたことなどを踏まえ、途上国のテロ対策を積極支援する姿勢を打ち出した。

 白書は、世界各地でテロが頻発した事態を踏まえ、先進7カ国(G7)と連携し、途上国の治安能力向上支援に取り組む必要性を強調。ODAを活用した具体策として、生体認証や爆発物検知での技術協力、治安当局者への研修を挙げた。


  • LINEで送る