津波で倒壊の湾口防波堤が復旧 岩手、沖に11メートルの壁 

復旧工事が終わり、高さが従来の2倍以上の11・3メートルになった岩手・大船渡港の湾口防波堤=19日午後

 東日本大震災の津波で倒壊した岩手・大船渡港の湾口防波堤の復旧工事が終わり、19日、現地見学会が開かれた。海面からの高さは従来の2倍以上となる11・3メートル。ケーソンと呼ばれる海中に沈める基礎部分は、幅を約2倍、重さを約4倍にした。国土交通省は「100~150年に1度の津波を防ぐことができるようになった」としている。

 国交省釜石港湾事務所によると、湾口防波堤は最大で水深約40メートルの湾入り口に設置し、開口部を含む総延長は736メートル。中央部と左右に開口部を設け、船が通行できるようにした。


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