釧路のシマフクロウ、ペア解消 野生での繁殖、困難に 

2016年10月に放鳥されたシマフクロウのつがい(環境省釧路自然環境事務所提供)

 環境省釧路自然環境事務所(北海道釧路市)は16日までに、釧路地方の山林に放鳥した絶滅危惧種のシマフクロウ2羽が、いったんつがいを解消した可能性が高いと明らかにした。同事務所は昨年10月、生息地の拡大を目的に放鳥したが、野生での繁殖は難しいとみられる。

 シマフクロウは国の天然記念物で、北海道東部を中心に140羽程度が生息しているとされる。同事務所は、2羽に取り付けた発信器などで行動をモニタリングしていたが、別々に行動するようになった。繁殖期の3月上旬になっても10キロ以上離れているという。

 2羽は飼育中、2度繁殖に成功していた。


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