東京大空襲を語り継ぐつどい 「弱い市民が犠牲に」 

 約10万人が亡くなったとされる1945年3月10日の東京大空襲を「語り継ぐつどい」が5日、都内で開かれた。被災者の埼玉県草加市、藤間宏夫さん(78)は「2度と戦争をやってはならない。弱い市民が犠牲になり、強い方は犠牲にならない」と語った。

 当時6歳だった藤間さんは、東京・日本橋の自宅で被災。「九死に一生を得た。あっという間に火の海になり、母に手を引かれ、はうようにして火をかいくぐった」と証言した。

 江戸東京博物館(墨田区)で開かれ、約350人が参加。被災者と子どもたちの交流を、子ども側の目線で描いた映像作品の上映もあった。


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