元米捕虜テニーさん死去 「死の行進」生存者、96歳 

 【ロサンゼルス共同】第2次大戦中に旧日本軍がフィリピンで強いた「バターン死の行進」の生存者で元米兵捕虜のレスター・テニーさんが24日、米カリフォルニア州カールスバッドの高齢者施設で死去した。96歳。同州サンディエゴの地元紙が26日までに報じた。

 1920年7月シカゴ生まれ。米兵としてフィリピンに送られ、42年4月、ルソン島のバターン半島の米軍降伏で日本軍の捕虜に。100キロ余り離れた収容所へ連行された「死の行進」を体験。捕虜が詰め込まれた通称「地獄船」で福岡に移送され、43年9月から日本の敗戦まで、三井三池炭鉱で劣悪な環境下で強制労働をさせられた。


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